必修!ダニエル・キム(MIT教授)の「組織の成功循環モデル」まとめ

サラリーマンとして毎日ビジネスをする中で、「成功循環モデル」ってよくできた本質的な理論だなーと感じています。こんにちは、164(@next164)です。

MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授ダニエル・キム氏が提唱した、組織の成功循環モデルについては、ビジネスマン、特に、マネジメント層(管理者)は研修や本などで勉強する中で、耳にしたことはあるんじゃないかと思います。

組織の成功循環モデル

組織の成功循環モデルとは、組織が成果を上げたり、成功に向かって進んでいくために、重要視しなければならないポイントを示唆してくれるモデル(理論・考え方)です。組織のマネジメントにも非常に役に立ちます。

まずは、このモデルを端的に表す図から紹介。

成功循環モデル.png

簡単に説明すると、ビジネスにおいては、「結果の質:④」が求められることが多く、その質を高めるために「行動の質:③」に着目されがち。しかし、質の高い行動を生み出すためには「思考の質:②」から変えていくことが大事ですよー、ということです。

そして、ダニエル・キム氏はさらに、、、

実はもう一つ「関係の質:①」というものがあり、これこそが「結果の質:④」の向上につながる「行動の質:③」や「思考の質:②」を含めた、グッドサイクルを回すために最重要な要素である!という考え方をしています。

グッドサイクルとバッドサイクル

組織の成功循環モデルには2つのサイクルがあります。良いサイクルと悪いサイクルです。例を出しながらまとめてみます。

バッドサイクル

これは、④→①→②→③→④→・・・というサイクル。

例えば、

  1. 成果・業績が上がらない(結果の質)
  2. 対立が生じ、押し付け、命令・指示が増える(関係の質)
  3. 創造的思考がなくなる、受け身で聞くだけ(思考の質)
  4. 自発的・積極的に行動しない(行動の質)
  5. さらに成果が上がらない(結果の質)
  6. 関係がより悪化する、なすり合い、自己防衛(関係の質)

となり、だめーな感じのバッドサイクルがくるくる回ってしまうわけです。

グッドサイクル

一方で、①→②→③→④→①→・・・というサイクルはGoodです。

「関係の質」を重視して組織をマネジメントしていくことにより、

  1. 互いに尊重し、結果を認め、一緒に考える(関係の質)
  2. 気づきがあり、共有され、当事者意識を持つ(思考の質)
  3. 自発的・積極的にチャレンジ・行動する(行動の質)
  4. 成果が出てくる(結果の質)
  5. 信頼関係が高まる(関係の質)
  6. もっと良いアイデアが生まれる(思考の質)

といった、グッドサイクルがぐるんぐるんと回り続けていきます。

見えるもの見えないもの

グッドサイクルを回すことが重要なわけですが、ひとつの観点として大事なのは、「結果・行動の質」のように目に見えて分かりやすいものではなく、「関係・思考の質」のように目に見えず分かりにくいけど、でも重要なものにフォーカスをあてられるかということです。

シビアに、マジメに、ビジネスを進めようとすればするほど、目に見えるものを指標にしがちな傾向は絶対にあるので、目に見えないものには、意識的に目を向けないといけないということなんでしょうね。

なにが本質的ですばらしいのか

この成功循環モデルが良いと思う理由を3つほどにまとめてみました。

第二領域へアプローチしてる

前述しましたが、まず良いなと思う点は、目に見えないものにフォーカスして考えようとしていることです。

よくタスクの優先順位の付け方などで、重要度と緊急度のマトリクスが使われますが、あれでいうと、「結果・行動の質」は第一領域(緊急かつ重要)なんだと思います。まーだからこそ、目が向きがちになるんでしょうね。

しかし、第一領域も大事だけれど、同時に第二領域を意識して、時間をかけてでも問題解決していかなければいけないよという話は、緊急・重要マトリクスの話では必ず出てきますよね。

したがって、「関係の質」という緊急性がなさそうだけど、重要性が高い第二領域の課題に意識を高く持ってアプローチしようとしていることが、成功循環モデルの大事な部分だと思うわけです。

人の関係性にフォーカスしてる

成功循環モデルの4つの要素を見ると、一つのことに気づきます。

「関係の質」以外はすべて個人でも完結できるものであり、唯一「関係の質」だけが、相手がいないと完結し得ないものということです。

もちろん、結果を出す(結果の質を高める)ためには他人の協力がないといけないとか、思考の質を高めるためには他者とアイデアをぶつけあうことが大事だとか、確かにあると思います。

しかし、究極、個人活動でやろうと思えば、出来てしまうことでもありますよね。

この点が「関係の質」が他の要素と比べて、大きく違うところであり、本質的で重要な点だと思うわけです。

他者との信頼関係なくして、大きなことは成し遂げられないですからね。逆に言うと、個人の力でできる範囲にはどっかで限界がくるということです。

このように性質が他の要素と異なる本質的な要素「関係の質」にフォーカスできていることが自体が、大事なんです。

関係の質の掘り下げをしてる

では、成功循環モデルのキーとなる「関係の質」とは一体何なのか、という問いも大事になってきます。重要であればあるほど、その質を高める方法が重要だからです。

調べてみたら、関係の質の向上には2つの考え方が使えそうです。

5段階のレベル

レベル1 必要最低限
レベル2 属性・個性を知りあう
レベル3 悩みを分かち合う
レベル4 目的を共有する
レベル5 価値観が同化する

レベル1→5に推移していけるようにしなければいけないですね。また、目的を共有することも大事だけれども、さらに「関係の質」が高まるのは、価値観の同化が起こったときということも腹に落ちました。

タックマンモデル

タックマンモデルは、心理学者タックマン(B.W. Tuckman)が開発した組織の発達段階理論(チームビルディングのモデルとも言われます)なのですが、以下の4つの段階を経て組織発達は起こるという理論です。

チーム発達の4段階.png

この4つのどの期に今いるのかと意識することによって、「関係の質」を高める(=達成期に向かって進んでいくこと)ために、今何をすればよいかが分かりやすくなりそうです。

とにかく、上記の5レベルやタックマンモデルを活用して、「関係の質」を深めていくことを重視してる点がGoodだと思います。

まとめ

分かりやすくて本質的な良いモデルだなーと思っていた、ダニエル・キム教授の「組織の成功循環モデル」についてまとめてみました。

このモデルの中で特に重要な「関係の質」を高めることにフォーカスすることができれば、仕事やそれ以外でも、成果を出すことができそうです。本質的なポイントにアプローチができるって大事ですからね。

色んなところで、この考え方を応用していきたいと思います。

では、また!

 

追記:

成功循環モデルを定量的に計測できるツールを使ってみました!

チームの関係の質が測れる!組織変革ツールOcapi(オカピ)で成功循環モデルの見える化に挑戦