元マーサージャパンの日本法人トップの古森剛さんが言っているキャリア構築3つのパターンを知り、自分なりに考えてみた結果、仕事で「どうなんだろうなー……」と悩んでいたことの一つが大分スッキリしました。感謝。
参考:古森剛 イノベーションに欠かせない「好奇心ドリブン」の学習法
キャリア構築の3つのパターンとは
古森剛さんの持論では、キャリア構築の考え方には3つの型があるそうです。
1つめは「詳細設計型」
自分の目指す方向やこだわるものなどが明確で、そのために積みたい経験もクリアに設計するという考え方です。
将来は起業して社長になる、そのために経営(経理と営業)の力を磨くため、まず会計事務所に就職して学び、その後、営業会社に転職してから独立するという感じですかね。
孫正義さんも、ビジョンもデカイですが、そのプロセスもかなり細かく決めるという話を聞いたことがあります。(以前に人から聞いた話の記憶なので少しあやしいですが……)
この型は「キャリアアンカー理論」に近い気がします。
2つめは「方向感覚型」
目指す方向やこだわるものは明確な一方で、そのプロセスで起こる出来事やひととのめぐり合わせに対しては柔軟な考え方。
ちょうど1つめと3つめの間のような感じでしょうかね。
3つめは「出会い型」
出会いや縁を大切にして生きるという考え方。好奇心で動く人。
目標とかは特に無し!という人が含まれますが、ネガティブな感じではなく、将来はどうなる分からないものだけど楽しみに生きていこうという感じです。
スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱する「プランド・ハプンスタンス理論」と近いですね。
下記がイメージ図です。これ分かりやすい。
(出典:https://mirai.doda.jp/series/point-of-view/planned-happenstance-learning/)
この話の中で、なるほどそうだな!と思ったのは、
「ひとは、無意識のうちに、自分と同じ型のひとを是としてひとと接してしまいます。」
ということでした。
まず、自分はどうなのかなーと考えてみたところ、昔はどういう目標を持ちそのためにどういう経験を積むべきかと考えていた気がするので、「詳細設計型」だったと思います。
ただ、今は、いろいろ経験や勉強を重ねる中で、偶然や自分の知らない世界への興味と重要性がどんどん高まり、「方向感覚型」一番いいんじゃないかなと思っています。
偶然からの学びを大事にできるようにならないと、ただの自己満足の懐の狭いヤツになってしまうなぁと考えているためです。
そのあと、周りにいる人を思い出しながら考えてみたら、当然いろんな人がいるわけですが、気が合うなぁ、もしくは、信頼できるなぁ、と思っているのは、同じ型の人かもしれないと気づきました。
懐の狭いヤツにならないためにも、異なる型の人にも、無意識のレベルでの理解を示し、調和をはかっていけるようになるべきだよなぁと考えるキッカケになりました。
トップに立つ人はどのパターンであるべきか?
この学びを得て考えてみたのは、ひとつの企業にはもちろん色んな人(色んな型の人)がいてしかるべきだけど、トップに立つ人というのはどうなんだろうということでした。
結論、企業のトップなどは「詳細設計型」か「方向感覚型」であるべきなのかなと思っています。
トップに立つ人は、ビジョンを語ることが仕事と言われたりしますが、そのビジョンはトップであればその会社のビジョン(達成したい目標、進むべき方向性)と一致しているわけなので、絶対に必要だと思うわけです。
もう少しブレイクダウンして役員や部門長などはどうだろう?と考えてみても、ここはほぼ同じなのかなと思います。
大義やビジョンは企業などの組織を作って何かをやっていくにはマストで必要なものだと思うので、「出会い型」のトップだと、部下たちが困っちゃう気がするんですよね。
もし自分が部下だったら、「出会いや縁で今後どうなるかわからないけど、とにかく前向きに頑張っていこう」と言われても困るなぁ……と。
会社にはいろんな人がいるべきだけど、役割によっては必要な型ってのもあるのかもしれないなーと自分なりの考えがまとまって、なんだかスッキリしたという話でした。
では、また!