新規事業が7割失敗する3つの理由が納得感ありすぎ

人材開発

去年の記事ですが、多くの会社で新規事業が失敗する理由をまとめた記事がありました。自分と照らし合わせながら読んでみると、非常に納得できたのでメモ。今後新規事業に関わる際に意識したい内容です。こんにちは、164(@next164)です。

新規事業が7割失敗する理由

自社内でもそうですが、おそらく他の会社でも「新しい事業(新規事業)をやってイノベーションを起こさねば!」と言ってることが多いと思います。

「ここ10年で新規事業を行ったことのある会社」というのは、日本政策金融公庫の調べによると43.2%で、また、新規事業の成功確率は約3割くらいらしいですね。

では、なぜ7割も失敗するのか?その原因は何か?ということですが、研究結果により、それらは3つに集約されるようです。

1.短期的な数字に追われる

Youtube、Twitter、FacebookやAmazonなど世界のBIG企業もそうだったように、立ち上げてすぐに結果の出る事業はあまり無く、3〜5年はかかるということです。

つまり、1つ目の失敗原因は、短期的に予算を持たせてしまうことです。

ピーター・ドラッカーもこんなことを言ってます。

イノベーションの収益パターンは、既存の事業とは異なる。したがって評価測定の方法も異なるものにしなければならない。

既存の事業や製品については、毎年15%の税引前利益と年間10%の成長という目標は意味がある。だが、新しい事業については意味を成さない。ある意味では高すぎ、ある意味では低すぎる。

あるセミナーに行ったときに講演していた戦略コンサルタントの人も、「数字目標を立てるとイノベーションは起こりにくい」と言ってたのを思い出しました。

ほんとに新規事業を立ち上げイノベーションを起こしたいのであれば、短期的に考えると成功確率が低くなるということを理解しておこうと思います。

また、そもそも既存事業が危なくなったから新規事業ではなく、既存事業が伸びているときに新規事業をスタートさせておくていうのもポイントかと思います。

2.リーダーが疑心暗鬼になる

2つ目の失敗原因は、新規事業の責任者(リーダー)が自信を失ってしまうことです。

製品やサービスを作り上げるまでの長い試行錯誤の中で、徐々に「これで大丈夫かな・・・」「失敗したらキャリアに傷が・・・」「今までの時間が無駄になるかも・・・」と不安になってくることがあるためです。

周りが「あいつは何やってるんだ、遊んでるだけじゃないか?」という雰囲気になっても耐える度胸をもつべし、と記事には書かれてありました。

自分の強さも大事ですが、思い切って新規事業にチャレンジできるためには、周りの理解や、もし失敗しても受け入れてくれるような文化作りが重要な気がします。

3.新しい人が新規事業をやる

最後の失敗原因は、結果2と似てるのですが、社歴の短い人に新規事業をやらせることです。

社内での認知・信頼が不足していると、結果、孤立してしまうためですね。

これについてドラッカーは、「外部から招いた人に、新しい仕事を任せてはいけない。新しい仕事はすでに評価が確立し、社内から信頼されている人物を当てなければならない。」と言っていました。

なぜならば、既存事業の人からはどうしても遊んでいるように見えてしまい、「俺達が稼いだ金で遊びやがって!」と思ってしまうからだそうです。これは感情的には仕方がないとも書いてありました。

このセリフは実際、仕事の中で僕自身が言われて凹んだ経験があったので、失敗原因の1つに入っててびっくりです。

新しいスキルや経験や事業アイデアを持っている人が中途入社して、そのまま新規事業をやるというパターンが現状は多いので、この失敗原因を引き起こす根本への対策をしていかないといけないと思いました。

まとめ

納得感の高い、新規事業の失敗に関わる3つの理由(原因)でした。3つともありがちなものなだけに、意識して対応していくことが大事なんだと思います。

仕事の新サービスや新事業を進めている部門のメンバーにも伝えていきたいと思います。

では、また!

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