TEDxUTokyo2015から学ぶ、変化できない企業の3つの特徴

組織開発

30年経営コンサルティングをしてきた平野正雄さんが、TEDxUTokyo2015で、企業が変化対応するべき3つの社会構造と、変化できずに衰退する企業の3つの特徴について語っていました。分かりやすく、学びになったのでメモ。

変化した社会構造の3つの特徴

平野正雄さんによると、20世紀の終わりからスタートした世界の経済・社会構造の変化が3つあるそうです。

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  1. グローバライゼーション(Globalization)
  2. マーケタイゼーション(Marketization)
  3. デジタライゼーション(Digitalization)

の3つですね。

グローバライゼーション(Globalization)

1989年のベルリンの壁崩壊をキッカケに始まった、先進国5億人だけではなく、数十億というダイナミックな市場が増えたことです。

これにより、企業は戦略・組織など変化を迫られました。

マーケタイゼーション(Marketization)

あまり聞いたことはありませんでしたが、要は資本市場の拡大のことらしいです。

金融が実体経済を支えるインフラだった時代から、リーマンショックのように金融経済が実体経済に影響を与えてしまうくらいに拡大してきたという変化です。

今では普通になっているM&A(事業や企業の売買)なども、日本では昔は非常套的手段と言われていたんですね。

デジタライゼーション(Digitalization)

この30年の間に、PCが生まれ、Windowsが生まれ、グーグルが生まれ、ワイヤレスの世界が来て、フェイスブックなどのSNSが生まれたりと、インターネットやITの技術の革新が劇的に進歩してきたことです。

変化できない企業の3つの特徴

上記の3つの変化に対応ができない企業の特徴は、、、

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  1. ブレインストップ(Brain Stop)
  2. パスディペンデンス(Path Dependence)
  3. コンプレクシティー(Complexity)

の3つです。

ブレインストップ(Brain Stop)

前述の社会構造の変化に気づけなかったり、変化に気づいても無視してしまうという「思考停止」のことです。

一つの成功体験とその価値観が組織を支配し、それ以上を目指せなくなってしまうという状態です。変化に気づいている人がいても意志決定者には届かなかったり、潰されてしまったりして、変化できなくなることです。

この状態を突破するには、オープンな、チャレンジングな組織文化を創っていくことが重要とのことでした。

パスディペンデンス(Path Dependence)

自分が学んだこと、経験で身につけた知識・技術で問題を解決しようとしてしまう「経路依存性」のことです。

これによって、技術革新などが起こった場合にスキル不足になってしまうのだという主張が学びでした。確かにそうだなー。

この状態の打開のためには、アンラーニング(学習棄却)が重要です。経営レベルで言うと、人を入れ替えたり、事業を入れ替えたり、なども含まれるそうです。

コンプレクシティー(Complexity)

「しがらみ」のことです。

変化に気づいていて、そこに対応するスキルをもっていたとしても、このしがらみによって調整ばっかりに時間を割かれ、結果対応できないという状態にもなってしまいます。

最近の東芝の粉飾も本質的な問題と言われていたりしますが、派閥とかもコンプレクシティー(Complexity)の一つなんでしょうね。

しがらみを突破するためには、強いリーダーシップをもって、強い意志で利害関係者を巻き込んでいくしかないとのこと。

参考:リーダシップを持つ人材が組織を変えると平野正雄氏が語る – ログミー

非常にシンプルでまとまった学びだったので、自分にも当てはめて考えてみようと思います。

では、また!

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