とても興味深い話を知りました。予防医学の専門家がGoogleを例に出して語っていて、社員の育成にも関わる「なるほどなー!」と思える話だったのでシェアします。キーワードは「血糖値」「Cook」「Move」「Sleep」です。
Googleの社員がグッドからグレートになる方法
語っていたのは、石川善樹さん。この方は予防医学の研究者で、現在は「都市部に住むオフィスワーカーの健康をどう考えるか?」というテーマで研究を進めているそうです。
最近の著書:『最後のダイエット』
Googleの現在の課題
Googleの人事上の課題が何かと言うと、「グレートな人材だけでなく、グッドな人材も増えてきた」ということらしいです。
そのグッドな人材をグレートにしていくことが課題であり、その方法を考えに考えた結果、辿り着いた答えが、「頭」ではなく、「体力」と「根性」だそうです。
意外すぎる!笑
でも、結局そこなんだという結論らしいです。社員を疲弊させず、でも、長く確かな経営をするためには、体力と根性を付けなければならぬ!という……。
そして、その中でキーワードとなるのが、「血糖値」「Cook(食事)」「Move(運動)」「Sleep(睡眠)」です。
血糖値がキーとなる
「体力」は、向上させるイメージがつきやすいので置いておくとして、「根性」をどう高めるのか?という問いに対して、面白い話がありました。
キーワードは血糖値です。
NASAでも研究されているらしいのですが、「血糖値が一定であれば、きちんと脳が働く」と分かっているそうです。
血糖値が下がると、集中力が落ちたり、クリエイティビティも落ちたり、他人への共感力も落ちるので、血糖値をコントロールしようとNASAは考え、研究をしているみたいです。
血糖値のコントロールのためには
血糖値のコントロールには「食事のタイミング」が大事です。間食も含め、3〜4時間に一回は何か食べた方が良いそうです。
エナジードリンクや、甘いものを食べて血糖値を上げる方法などは、一時的にドカンと血糖値があがり30分は働けるけど、その後の3時間脳が停滞しちゃうので良くないと言っていました。
Googleの料理研修
Googleは福利厚生がすごいので、食堂やオフィスでも食べ放題というイメージが強かったですが、好きなものを食べさせると、不健康なものばかり食べたり太ったりするということで、最近は変えてきているみたいです。
ただ、「ヘルシーなもの食え!」と言うだけでは変わらないので、いま力を入れているのは、社員に料理を教えて意識から変えていこうということ。
女性の社会進出が進み、料理技術の継承が途絶えてきているという時代背景もあるらしいですが、会社のキッチンで自分で料理させたり、方法をトレーニングしたりするプログラムを実施しているそうです。
あと面白かったのは、料理というのはかなりマインドフルネスになるらしいです。たしかに料理って集中するのでそうかもしれない。
睡眠の指導
「食事のタイミング」以外に重要で、かつ、Googleでも力を入れて指導しているのは、睡眠です。
Googleでは昼寝を推奨しているという話を聞いたことがありますが、ポイントは長さではなくクオリティを上げることです。
そのために一つ大事なのは、「起きる時間を一定にする」ということで、平日も休日も、寝るのが遅くても一定にした方がよいそうです。それがズレると時差ボケみたいになり、脳が疲れるんだとか。
まとめ
Cook・Move・Sleepと分かりやすいキーワードが出てきましたが、これをGoogleが力を入れて取り組んでいるっていうのがすごいなーと思いました。
「人生をちゃんと生きるためには、寝るということと、体を動かすこと、料理すること」
- Cook → 血糖値のコントロールをして、根性をつける(脳が働けるようにする)
- Move → 運動をして、体力をつける
- Sleep → 決まった時間に起きる睡眠をする
目の前の業績のためのテクニックやスキルも大事ですが、長期的な視点を持って根本のスキルを育成していくことも、グレートな社員を育てていくためにはやはり大事なんだなと感じましたー。
参考:Googleが社員の健康づくりに取り組む理由 – ログミー
では、また!