最近eラーニングについて調べることがあり、教育の(オンライン教育)の未来を感じたのでまとめ。
MOOCとは
Massive open online courseの略称で、Web上の大規模公開講義のこと。
アメリカの大学で急速に拡大している、オンライン上の大学講義であり、基本的に無料で提供されています。
ビデオでの講義受講やテストなども行われていて、中には単位(正式なものではまだないようですが)が取得できるようなものも。
Webテクノロジーと参加者の増加により、ますます発展してきている、いわゆるeラーニングのひとつの仕組みなんです。
こんな思いから1971年にIvan Illichらによって提唱され、徐々に拡大してきたようです。
・学びたい人はいつでもどこでも学習リソースにアクセスすることができる。
・学びたいと思っている人が何を知りたいかを共有することができる。
・公共の知識として広めたいと思っている知識を知りたい人に伝えることができる。
具体的なMOOCの例
MOOCは大学と連携してベンチャー企業や個人が立ち上げており、例えば以下のようなものが有名です。
・edX(エデックス)・・・MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学)
・Udacity(ユダシティー)・・・スタンフォード大学
・Coursera(コーセラ)・・・スタンフォード大学
・Khan Academy(カーン・アカデミー)・・・サルマン・カーン
日本だと、マネして、
・eboard(いーぼーど)
・ShareWiz(シェアウィズ)
などがありますね。規模やユーザー数は大きな差がありますが。
なぜ無料?大学は大丈夫?
こんなことを調べていて、ふと疑問が浮かびました。
「なんで無料にするんだろう?」
大学運営にもお金が必要だろう、と。
しかしおそらく、考えられるのは、教育をビジネスと捉えるか、一部の人が享受できるものではなく万人に与えられるべきものとしての思想を持つかの違いだったりするんでしょうね。
また、オンラインで大規模に公開し、ユーザーが増えることにより、より多くのフィードバックが得られるため、運営側にもメリットがあるという話もあります。
MOOCの今後はどうなる?
ちなみに、アメリカではこの10年間で下記のような変化があったようです。
・アメリカの高等教育機関の55.4%は今後MOOCsをどう扱うか決めていない
・アメリカの高等教育機関のうち、MOOCを活用する(またはその予定)が10%程度、予定がないのは32%程度
・MOOCsは持続可能な教育の形だと思うか?27.8%が賛成、45%が中立、27%が反対
・MOOCsの活用が教育機関にとって長期的な戦略上重要だとした回答の割合は、2002年が48.8%→2012年には69.1%
・1つ以上のコースをオンラインで受講したことのある生徒の割合は、2002年が9.6%→2012年は32.0%
MOOC化が進んできたものの、まだ悩んでる状況も見て取れますね。
それにしても、日本にいながら、無料で、ハーバードを卒業できるかもしれないなんて、便利な時代になりました笑。
今後ますますこの流れは進んでいくと予想しているので、日本の教育も、一部でICT教育を進めている団体があったりしますが、もっともっと変わっていかないといけないと感じた今日このごろです。
では、また!