リンダ・グラットンさんのLIFE SHIFT(ライフ・シフト)を読みました。前作『WORK SHIFT(ワーク・シフト)』と同じく、今後の人生プランに役に立てられそうな学びがありました。忘れないようにメモ。
INDEX
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)とは
人生100年時代へのシフトに対して、知るべきこと・考えるべきことをまとめてくれている本です。
これからの人生の歩み方・選択において一つの考え方の基準を示してくれる良本だと思います。
Amazonの説明を引用しときます。
誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。 働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。 目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。 世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。 みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という 3つのステージを生きた時代は終わった。 では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。 その一つの答えが本書にある。 100歳時代の戦略的人生設計書。
著者リンダ・グラットンさんの前作『WORK SHIFT(ワーク・シフト)』については、『ワーク・シフト』を読み直して改めて学んだ、3つの「働き方改革(シフト)」とその準備の重要性に書いてますのでどうぞ。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』のポイントメモ
自分なりに、これは覚えておこう、学びになったぜ、というポイントを少しでも記憶に定着するようにメモしておこうと思います。
日本は2060年に人口8,700万人。65歳以上の比率が40%を越える
100年ライフで何が変わるのか
人生100年になると、以下の13項目の変化が訪れるそうですよ。
- 70代80代まで働く
- 新しい職種とスキルが登場する ― 学び直しが必要に
- お金の問題がすべてではない ― お金以外に、スキル・健康・人間関係もより重要に
- 人生はマルチステージ化する ― 二者択一ではなく複数のキャリアをもつようになる
- 変化が当たり前になる
- 人生の新しいステージが現れる
- レクリエーションからリ・クリエーションへ ― 余暇を投資の時間に
- 「一斉行進」が終わる ― エイジとステージが一致しなくなる
- 選択肢をもっておくことの価値が増す
- 若々しく生きる
- 家庭と仕事の関係が変わる
- 実験が活発になる
- 人事制度をめぐる戦いが始まる ― 画一性ではなく柔軟性
ちょっと似たようなのもありますが、総じてなるほどねという感じです。
自己投資を継続して、未来の準備をしておかないといけないと改めて思いました。
今は人事の仕事をしているので、「人事制度をめぐる戦い」も気になりますねー。ここは先見性を持って動きたいところです。
人間にしかできないこと
テクノロジーの発展により人間の仕事が無くなる時代がくると言われていますが、今からどこを磨けばいいかというヒントになりました。
将来もっともっとテクノロジーなどが発展したら分からないですが、人間にしかできないことは、
- 複雑な問題解決(専門知識、帰納的推論、コミュニケーションスキルが必要)
- 対人関係と状況適用能力
ということでした。
ちなみに、モラヴェックのパラドックスというらしいのですが、知能テストは機械が上だが、知覚と運動は1歳児がまだ優れているんだそうです。
別の表現で言うと、人間優位な仕事は、創造性・共感・問題解決・身体的作業が必要なものということでした。
でも、帰納的推論は機械の方が得意そうだから、問題解決もものによってはすぐに抜かれそうだなぁとは思いますけどね。。
3つの無形資産
これからの人生においては、お金に換算できない無形資産を構築し続けることが大事だよという話もありました。意識と行動を変えようと強く思ったポイントの1つでしたね。
- 生産性資産:仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ
=スキルや知識(特にアイデアと創造性、共感能力、思考の柔軟性・敏捷性を高めるもの) - 活力資産:肉体的・精神的健康および心理的幸福感
=健康・友人・愛など - 変身資産
=変化成長し続けるための意思と能力
生産性資産は引き続き、先を見据えて本質的なスキルや知識の学習を続けようと思います。
活力資産はまだまだ足りないので、まずは『筋トレが最高のソリューションである』ことを知り、筋トレはじめましたで書いたように筋トレとあとは食事で健康を保つことは継続しようと思います。
そして、『WORK SHIFT(ワーク・シフト)』でいうところのポッセや自己再生コミュニティの構築や強化を徐々にやっていこうと思います。
変身資産を手に入れるための3つの要素
時代の変化に対応して、自分を変化成長させ続けられるかどうかが、つまり、変身資産があるかどうかだと個人的には捉えています。
変身資産獲得のためには、以下3つのポイントがあるみたいですね。
- 自分についての知識(他者の意見と内省が重要)
- 多様性のある人的ネットワーク
- 新しい経験への開かれた姿勢 → ルーチン・バスティング(=型にはまった行動の打破)
1はセルフアウェアネスのことですね。GEのCEOだったジャック・ウェルチ氏やジェフリー・イメルト氏も一番大事だと言っている能力です。
2は『WORK SHIFT(ワーク・シフト)』でいうところのビッグアイデア・クラウドのことだろうと思います。
3はビリーフ、メンタルモデルやパラダイムの客観的認知ができているかという感じですかね。
これらを実現するためには、内省(リフレクション)が重要そうです。現在毎日数分でも内省の時間をとるようにしていますが、今後もしっかり継続しようと思いました。
新しい3つのステージ
人生100年時代には、以下の3つの新しいキャリアステージが発生してくるという話でした。
- エクスプローラー(探検者)
- インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
- ポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時に行う者) ※ホリエモンの言う多動力かなぁ
3つに特に順番はないような書かれ方でしたが、個人的には1を経て2に挑戦して実績を残し、3にたどり着くイメージですかね。そんな風に捉えました。
この本を読んで
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』を読んで決めたのは、まず、無形資産の形成に時間を割く(時間の使い方を見直す)、つまり、適切な分野の学習に時間を使うようにすること。
人生100年になるとはいえ、時間は有限でダラダラしてると意味が無いので、未来を見据えて人間がやるべき仕事やコトに生きるスキルや能力を獲得していこうと思います。
もう一つは、生産性資産、活力資産、変身資産をそれぞれ具体的にイメージすることです。自分の棚卸しをしてみようかなと。
活力資産は、自己再生コミュニティ、ポッセ、ビッグアイデア・クラウドに分けて、自分の人間関係を洗い出してみます。
上記の取り組みが、変身資産の内省につながると感じますしね!
では、また!