RTOCSという教育メソッドについて、ある勉強会でその存在を知りました。なるほどなー確かにねーと深く納得したメソッドだったので紹介しておきます。コンサルタントの大前研一さんが設立したBBT大学で開発された手法です。
BBTとは
BBTとは、Business Breakthroughの略称で、世界的コンサルタント大前研一さんが作った教育会社です(株式会社ビジネス・ブレークスルー)。
目的は、グローバル環境で活躍できる人材の育成で、メイン事業が、BBT大学というオンラインでの双方向性を確保した最先端のマネジメント教育プログラムです。
その一つの教育メソッドとしてRTOCSは開発され、多くの社会人がそのプログラムによって、経営者やビジネスリーダーとしての問題解決力を向上させています。
参考:BBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学) 大前研一の通信制オンライン大学
RTOCSとは
RTOCSとは、Real Time Online Case Study (略称RTOCS®)のことです。
ひとことで言うと、
「もしも、あなたが○○の社長ならばどうするか?」
という問いについて考えることです。
つまり、
国内外のリーダーが取り組んでいる現在進行形の課題をケースとして取り上げ、「自分がその組織のリーダーであればどのような決断を下すか」を経営者の視点で考察し、「意思決定」に至る力を鍛える教育メソッド
ということです。
もしも、あなたが、、、
- コカ・コーラのCEOならば
- ローソンの社長ならば
- NTTの社長ならば
- UBERのCEOならば
- 任天堂の社長ならば
- VAIOの社長ならば
- 沖縄県知事ならば
今どういう決断をしますか?ということですね。
従来のケーススタディ(過去のケースを用いる手法)ではなく、リアルタイムのケーススタディというところが大きな特徴です。
(出所:http://www.bbt757.com/rtocs/)
題材・実践・議論・学習効果の観点からは上記のような違いがあるということですねー。
思ったこと
従来のケーススタディと違ってリアルタイムの課題なので、もちろん正解というものは数年(ヘタしたら10年)経たないと誰も分からないわけですが、答えを確かめるのではなく、考えることが大事だと思うので、いい方法だなと感じました。
また、異なる観点ですが、心理学的(NLP的)にはモデリングにも近いと思うので、いろんな経営者になりきってみて必死に考えるこのRTOCSを通して、その考え方や価値観などのリソースを自分に吸収するという効果もありそうな気がします。
これはどこか客観的(ディソシエイト)になってしまう従来のケーススタディよりも、より主観的(アソシエイト)して臨めるので学習効果につながりやすいと思いました。
現代や未来は先の読めないVUCAな時代だと言われているので、過去のケースがそのまま使えることも少ないと思いますし、未来にビジネスリーダーとして在るためには、判断ではなく意思決定の力が重要だと聞いたこともあります。
そんな力をトレーニングできるRTOCSは、大事な教育メソッドだと僕は思いました。
Kindleだったら300円台で買えるので、本も読んでみようと思います。
では、また!