2016年はVR元年と呼ばれる年になる!という予測がされています。未来から振り返ってみたとき「VRが流行り始めたのって2016年からだよねー」という会話ができそうな予感がします。プライベート面でも仕事面でも興味がありまくるぞ!
VR(バーチャルリアリティ;仮想現実)とは
年始の「アウトプットするぞ!2016年のテーマとアンテナを立てておきたい分野いくつか」で書きましたが、個人的に今年要注目しているのが、VR(バーチャルリアリティ)の分野です。
VRとは、
実際の形はしていないか、形は異なるかも知れないが、機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系
コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出す技術
というものです。
なぜ興味があるかというと、自分の仕事である人材開発の研修をVRでやってみると、集合研修のリアルなグループワークやディスカッションがどこまで実現できるのかを試してみたいと思っているからです。
2年くらい前から、人材開発や組織開発の世界に革命が起こるかもしれないと思ってVRにはアンテナを立ててきました。
もし、対面で同じ空気を吸いながら行う集合研修などをやる必要がないくらい、VRによって同等の成果(受講者の学びや気づき)につながるのであれば、物理的な距離や移動にかかるコストの問題をかるく乗り越えられると思っているからです。
まだ、Oculus Riftも高いし(599ドル)、PlayStationVRは値段がわかりませんが、早く欲しい。試してみたいです。
AR(拡張現実)とは
ちなみに、VRとセットでよく取り上げられるAR(オーグメンテッドリアリティ;拡張現実)というのは、
人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉
via: 拡張現実 – Wikipedia
であり、VRとARは違うものです。
たまにニュースでもごっちゃになってるものありますね。笑
例えば、
バーチャルリアリティでは、仮想の部屋に居て、仮想のテーブルに置かれた仮想のティーポットを見ているかのような五感情報を人に提示するのに対し、拡張現実では人が実際に居る現実の部屋のテーブルの上に、仮想のティーポットが置かれているかのような情報提示を行う
ということです。現実の一部を仮想にするということでしょうか。
VRは全部バーチャル、ARは一部バーチャル、と覚えておけばよさそうです。
また、VRには以下の4つの構成要件があるという情報もありました。
- 体験可能な仮想空間(virtual world)の構築
- 五感(のうちのいくつか)に働きかけて得られる没入感(immersion)
- 対象者の位置や動作に対する感覚へのフィードバック(sensory feedback)
- 対象者が世界に働きかけることができる対話性(interactivity)
これで言うと、映画は4が足りない、小説は視聴覚による2が足りないということになるためVRではないそうです。小説は3も無さそうだけどなぁ。
というなかで、まだイノベーター理論でいうところのキャズムを超えてない感があるVRですが、これで超えるじゃないかと思うものが今年発売されます。
PlayStationVR
VRの流行にとって大きな影響を及ぼしそうだと、ゲーム好きな自分が注目せざるをえないのが、PlayStationVRです。
2016年中には発売されるようですが、これでどんな体験ができるのか、楽しみでなりません。
公開されているコンセプト映像とイベントでの体験者での声をまとめた動画です。体験者の興奮した様子が印象的です。自分も体験したら同じ感じになりそう。笑
PlayStationVRのコンセプト映像
PlayStationVRの体験者の声
公式サイト:PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト
VRの何がスゴいのかを考えてみた
VRがすごいのは、個人的に体験できないことを(よりリアルに)体験できるということだと思っています。
人間は、「体験から学ぶ」とよく言われるように、何かを学ぶときは体験するのが一番早く、効果効率も良いわけです。研修などでロープレなどを重視するのもいかに体験に近づけるかということを考えているからだと思います。
例えば、何も知らない新人が、ロープレによって体験したことがない営業活動を、体験してみるわけですね。
体験がすべてではないですが、頭だけで学ぶより、実際やってみて周りや自分自身で感じるフィードバックから学ぶことの方がはるかに大きいことは自分の経験からも明らかです。
そのような体験が、無限の種類で、超リアルに近い感じでできる、それがVRじゃないかと思うわけです。
人の変化成長にとっては、いろんな体験を通じて(刺激を感じて)、学びを得ていくことがとても大事だと思うので、さまざまな体験ができる仕組みというのは重要です。
例えばゲームで言うと、僕は怪獣やゾンビを倒したことがありますし、高いビルから飛び降りたことや、空を飛んだこともあります。その瞬間に(操作しているだけの自分が)いちいちビクッとしたり没入して恐怖や歓喜の感情が生まれることも経験しています。
モニターの前に座ってゲームをしているだけでこんなことになるのに、VRによってもっと没入できるような環境が整うと、どんなことになってしまうのか、どんな経験ができるようになるのか、楽しみで仕方ありません。
人材開発や組織開発という今の仕事でも、VRをどう利用して次の時代の研修や学びを生み出すかを考えることが楽しみです!
最後に、インターネットでいろいろ調べているときに参考になった記事も貼っておきます。引き続きVR(とAR)については情報収集を続けていこうと思います。
参考1:Oculus Rift、PlayStation VR、HTC Vive……:もう知らないと乗り遅れる? 「VR(Virtual Reality)」の基礎知識
参考2:【入門】VRしよう?よくわかっていないVR(仮想現実)について、潮流と市場感を調べてみた。
参考3:『現実』を揺るがす、バーチャルリアリティの恐るべき未来
では、また!