グーグルのラズロ・ボックさんが書いた本『WORK RULES!』を読みました。グーグルの人事制度の考え方や価値観や細かいノウハウがまあまあ具体的に公開されていてとても学びになりました。
その中で、社内でのサーベイ(調査)の結果、グーグルの優れたマネジャーがもつ属性が明らかになったと書かれてあったので参考にメモメモ。
WORK RULES!
グーグルの人事担当上級副社長であるラズロ・ボックさんの著書はこれ。Amazonでベストセラーになってますね。
あ、そういえば、グーグルじゃなくてアルファベットですかね(たぶん人事は親会社付きになると思いますので)。
(Kindle版:ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える)
7月30日発売で、予約して買ってたのにしばらくほったらかしだったので、お盆休みに読みました。
かなりボリュームがありましたが(459ページ)、参考にしたい部分や学びになるところが多く、チームメンバーにも読ませたいと思った本でした。
グーグルという世界のトップ企業で、かつ、サービスはもちろん社内の福利厚生プログラムなども有名なので、どんなすごい人事なんだろうと思って読ませてもらいましたが、(もちろんすごいんでしょうけど)めちゃくちゃ苦労しつつ考えぬいていろいろ取り組んできてるんだなーということが伝わってきました。
優れたマネジャーの8つの属性
『WORK RULES!』の中で、なるほどなーと思った1つは、優れたマネジャーの8つの属性について書かれてあったところです。
これは、グーグルガイストという、グーグルの年次で行う社員サーベイの結果から見えてきた、優れたマネジャーとそうでないマネジャーの差を、追加調査で明らかにした結果をまとめたものです。
マネジャーによって、定着率、業績管理への信頼度、キャリア開発度などのスコアに差がでるそうなので、超重要ですね。
その8つの属性とは以下のものでした。
- 良いコーチであること
- チームに権限委譲し、マイクロマネジメントをしないこと
- チームのメンバーの成功や満足度に関心や気遣いを示すこと
- 生産性・成果志向であること
- コミュニケーションを円滑し、話を聴き、情報は共有すること
- チームのメンバーのキャリア開発を支援すること
- チームに対して明確な構想・戦略を持つこと
- チームに助言できるだけの重要な技術スキルを持っていること
※マイクロマネジメント=管理者である上司が部下の業務に強い監督・干渉を行うこと
性格的にマイクロマネジメントにならないよう気をつけなきゃいけないと思ったのと、チームの明確な構想・戦略をもっとちゃんと考えて、しっかり共有しなきゃなと感じました。そこからメンバーのキャリア開発などにつながっていくのかなと思いますし。
グーグルのデータからこの8つの属性が明らかになったわけですが、これらをどう具体的な日常の行動に落としこむかが結局重要なので、自社に合うようにカスタマイズしつつ取り入れていきたいと思いました。
まずは自分ができてないところから実践してみようと思います。
では、また!