『鬼速PDCA』の10個のポイント。PDCAのAは行動(Action)じゃない!?

人材開発

今年のテーマは「今年は刃を研ぐぞー!!2016年振り返りと2017年テーマについて」ですが、そのために振り返り(リフレクション)を徹底しようと決めていました。もっというとPDCAを頻度高く、質高く、徹底するということ。つまり、『鬼速PDCA』のことじゃないか!?と思ったので読んでみました。

鬼速PDCAとは?

今年はPDCAを徹底しようと決めていたので、そのコツを少しでもインプットするために読んでみた本です。Kindleで読みました。

元野村證券で数々の営業記録を樹立し、最年少で超富裕層向けプライベートバンク部門に異動し、その後、FinTechの分野で起業(株式会社ZUU)した、冨田和成さんの著書です。

自身が実践していて成果を出したPDCAのノウハウを鬼速PDCAとして体系的にまとめた本で、非常に勉強になりました。やっぱり実践と実績があるノウハウは分かりやすいし、心に刺さりますね。

ただ、著者自身はそうとうストイックに実践されてるので、、、まずは全部は難しくても、できるところから盗みたいと思います。

気づいたこと、学んだこと

気づきや学びをメモ。

PDCAは計画(PLAN)、実行(DO)、検証(CHECK)、行動(ACTION)ではない

PDCA最後の「A」を、よく言われているACTIONやACTではなく、調整(ADJUST)にしています。PLAN-DO-CHECK-ADJUST(PDCA)です。

著者曰く、こちらの解釈の方がよりPDCAの実態に近いとのこと。ちなみに、調整案は以下の4つの観点があるそうです。

  1. ゴールレベルの調整
  2. 計画レベルの調整
  3. 解決策や行動レベルの調整
  4. 調整不要

Aが調整(ADJUST)だという話は、個人的にかなりしっくり来たので1番目の学びとしてメモしておきます。

僕もそうでしたが、「DOとACTIONとかぶってるよなー、違いが分かりにくいな―」と思ってた人って多いんじゃないかと思いますし。笑

PDCAは、Pが50%、Dが30%を占める

PDCAは「C」と「A」ができていない人が多いから検証と調整のフェイズが重要だと考えていましたが、そもそも「P」の段階で抽象的な計画のままで、検証できないPDCAになっているケースも多いそうです。なるほど。

さらには、抽象的なまま行動するので3割はDOのフェイズで失敗するらしいですね。

こすられすぎたフレームやノウハウでも、徹底すれば必ず独自のものになる

ココまで徹底していたら「みんな知ってるよ」と思っているPDCAでも立派な独自ノウハウに昇華されていると感じました。

どんなノウハウでも中途半端に理解してもダメなんだなぁと。徹底して実践しなければいけないんだなぁと改めて思います。

PLAN:GOAL設定から始める

計画(PLAN)のフェイズで重要なのは、まず最終的に到達したいゴールを設定することだそうです。PDCAにゴールのGを足したG-PDCAという考え方を聞いたことがありますが、まさにそれですね。

DO:「アクション(DO)」に分解し、「タスク(TODO)」に落とし込む

PLANとDOの境目がよく整理できていなかったのですが、明確になりました。

PLANフェイズはゴール設定から解決策まで、DOフェイズはPLANで見えた解決策を、具体的なアクション(DO)とさらに細かくタスク(TODO)に落とし、実行するフェイズだと認識しました。

DO:実行サイクルを回すのが日常

DOフェイズの中だけでも、日々の実行と見直しと改善のサイクルは回っていて、それは実行サイクルであり、PDCAサイクルとは違うという整理の仕方も勉強になりました。

CHECK:実行サイクルの無駄を減らすという一歩客観的な視点が必要

したがって、CHECKフェイズで行うのは実行サイクルに対してではなく、1つ目の気づきで書いた4つの観点からの調整だということですね。

鬼速PCDAを回す10個のポイント

以下の10個のポイントが、この本のすべてを要約しています。

  1. 因数分解で精度の高い仮説を立てる
  2. 仮説思考、リーン思考で動く
  3. 常にインパクトの大きい課題(最重要KPI)、行動から着手する
  4. 行動のアイデアが湧いたらすぐにタスク化する
  5. 行動目標(KDI)も必ず数値化
  6. TODOの進捗管理は毎日行う
  7. こまめに検証を行う
  8. 要因分析時は「思い込み」を外す
  9. 次のサイクルに迅速につなげる
  10. 小さいPDCAを同時に多く回す

個人的にも今年の目標達成のためにデイリーでPDCAを回していますが、うまくいかないときはこの本を読み返し、成果につなげていきたいと思いました!

では、また!

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