『DIAMONDオンライン』×『月刊人材教育』の中で、LIXIL八木洋介さんの連載記事から学んだことをメモ。「戦略人事」というよく聞きますが、(たぶん)言い出しっぺの八木さんの考え方がシンプルで分かりやすかったです。
戦略人事になるための9つの要素
『DIAMONDオンライン』×『月刊人材教育』の特集の中で、LIXILグループ執行役副社長の八木洋介さんは、戦略人事塾という連載を書かれています。
その中で、GEなどの経験も踏まえ、戦略人事になるための要素を以下の9つにまとめてくれていました。
- 社長をつくる
- 会社のミッション・ビジョンを伝え、徹底する
- 戦略を、心を震わすストーリーに変える
- さぼらせない仕組みを回す
- 組織のレイヤーを減らす
- 人を活かし、育てる
- モチベーションを高める
- 勝つためのカルチャーをつくる
- エンゲージメント、愛着心を育む
多様な人事部門の仕事が、シンプルにまとめられていて分かりやすいです。
最近興味あるのは(=課題感を持っているのは)、「エンゲージメント、愛着心を育む」や「モチベーションを高める」などですかねー。当然、「人を活かし、育てる」というのはメイン仕事なんですけれども。
あと、組織のレイヤーを減らすという部分も、一度自社に照らし合わせて考えてみたいなと思いました。
この9つの要素のひとつずつの解説は、それぞれ記事が更新されていっているのでぜひ興味あれば読んでみてください。
人事の役割とは
連載第1回目で、まずは人事の役割について書かれてあったのですが、印象深い言葉がありました。それは、人事は「言葉の魔術師になる」必要があるということです。
人事は「人を管理する」のではなく、「人の活力を引き出す」ことであるという考え方のもと、
嫌なことがあって落ち込んでいる時でも、誰かに優しい言葉や激励の言葉をかけてもらうだけで、パッと明るい気持ちになり、やる気も出てくる。 人は、言葉1つでやる気を出したり、やる気を失ったりする存在なのです。だからこそ人事は、やる気を失っている人、あるいは何かに不満を抱いている人のところに行き、言葉でやる気を起こさせる、いわば“言葉の魔術師”になる必要があります。
とおっしゃっていました。そのために「行列のできる人事屋」になるべきだと。
相談にくる社員にはどれだけ忙しくても時間を割き、来づらい社員にも人事がいろんなところに出向いて行ったりイベントを開いたりして話をする機会を作っているそうです。
ちなみに、LIXILの人事は200名(全従業員の10%)もいるみたいです。めちゃくちゃ多いですが、この一人ひとりが数%ずつでも生産性を高めれば結局業績にも還元されるからOK!という決めをしてるみたいですね。
人事がやるべきことは沢山あるのですが、八木洋介さん曰く、「(言葉の魔術師になり)あらゆるところで小さな変化を沢山起こしていくことが人事の役割だ」という捉え方は納得感がありました。
結局、大きな変化を起こすことは、今ここをひとつひとつ頑張ることと同意なんだろうなーと思います。
では、また!
戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ (光文社新書)