紀里谷和明さんに興味があります。映画監督としての作品もそうですが、人間としての生き方や感覚にまなぶべきところがあるのではないかと感じています。インタビュー記事を読んで改めてそう感じたのでメモ。
映画監督・紀里谷和明という人
紀里谷和明さんは、1968年4月熊本県生まれの写真家・映像クリエイター・映画監督です。
本名は岩下 和裕といい、熊本・宮崎県でパチンコ店を広く経営する父もとに生まれています。全米一のアートスクールに通い学んだ後、26歳くらいまで苦労したが、写真、PV制作や映画づくりまで、活躍の幅を広げてきた人です。
離婚していますが、元嫁は歌手の宇多田ヒカルさんです。
個人的にはもともと名前は知っていて、2015年8月にしくじり先生というTV番組に出演されたときの話を聞いて、すごく興味がわいてAmazonのプライム・ビデオで作品をみてみたりしました。
ネットでは酷評されていたりしますが、僕は面白いな―と思いましたね。アートの世界にいた方なので映像がキレイでカッコイイし世界観があります。他がやってないような新しいものを狙っているチャレンジ感が好きでした。
紀里谷和明の作品
紀里谷和明さんの作品をいろいろと。
※このサイトに行けばもっと沢山見れました。
KAZUAKI KIRIYA-紀里谷和明オフィシャルサイト-
PV
宇多田ヒカル『traveling』(2001)
宇多田ヒカル『SAKURAドロップス』(2002)
三代目 J Soul Brothers『Unfair World』(2015)
どれも世界観があるPVだなーという感じです。
映画
『CASSHERN』(2004)
『GOEMON』(2009)
『ラスト・ナイツ』(2015)
ハリウッドで制作した最新作『ラスト・ナイツ』は、日本では2015年11月14日から劇場公開中です。
この作品も観てみようと思います。
インタビューで言っていたこと
「日本では内戦が起きてる」圧倒的な迫力に言葉を失った紀里谷和明氏インタビューというタイトルの、紀里谷和明さんのインタビュー記事を読みました。
その中で仕事観について語っていたところが、学ぶべきポイントだと感じたのでメモ。
“失われた20年”なんて言うけど、単純に人が仕事しなくなっちゃったんだと思う。特に若い人たちは、熱をもって突っ込んでいかないし、熱をもって泥まみれになりながらでも血ヘド吐きながらでも何かをするっていう姿勢がないと思う。そのくせプライドだけは高い。だからすぐ辞めちゃうんじゃないですか?
で、こういうことを言うと今度は『熱いですね』っていう冷めた姿勢が始まる。『なんでそんな冷めていられるの?そんなに余裕あるの?』って感じます。余裕ないくせに、かっこつけて舐めたこと言ってるんですよね。そう言うことになんのメリットがあるのか、さっぱり分かりません。
“失われた20年”もそうだし、“なぜ日本からイノベーションが起きないのか?”っていう議論もよくされるじゃないですか。で、専門家がそれっぽいことを言うんだけど、実際はその理由は誰も直視してない。“ぬるい”んですよ、一言でいえば。なんでもかんでもぬるいんです。レスポンスがとにかく遅いし、細かいところまでこだわらない。
「ぬるい」という話は響きましたねー。以前と比べると仕事への向き合い方がぬるくなってるんだろうなと反省。
また、このぬるさの原因についての話も非常に良かった。ネット論と自己責任の大事さについて語っていました。
すべては自己責任なのに、何かのせいにしたくて、それもできなくて、人を攻撃するやつらが出てきた、と。
紀里谷和明さんから言わせると、日本は今内戦中らしいです。笑
断言してもいいけど、いま日本国内では内戦が起きていると言えますよ。
どういうことかというと、“がんばって行動する人たち”と“しないヤツら”の内戦。“何かに情熱を傾ける人たち”と“それをバカにするヤツら”の内戦。インターネットが普及して以降、ここ10年くらいに起こった日本の衰退は、“ヤツら”のほうに耳を傾けすぎてしまったことによる衰退だと思いますね。 これをしたら、なんか嫌なこと言われるかもしれない、デメリットがあるかもしれない、炎上しちゃうかもしれない…。そうやって耳を傾けすぎて、姿の見えない第三者の言いなりになってる。でも、そいつらは誰なの?なんなの?
すべては自己責任であるという考え方は非常に共感できます。
逆に言うと、実は全部自分で決められるんだよということですからね。
このインタビューで、さらに興味が増しました。紀里谷和明さんは今後もチェックさせてもらおうと思います。
では、また!