「すごい会議」のすごいところ3つ!実際に導入して気づいたことまとめ

組織開発

最近、すごい会議というマネジメントコーチングの手法を自社に取り入れ実践していますが、短期的にも効果が出てきていて「すごい!」と実感しています。現在進行中なので、まだこれからもすごい会議は続いていきますが、現時点での自分なりの気づきをまとめておこうと思います。

すごい会議とは

すごい会議とは、

1970年代に米国人ハワード・ゴールドマン(HOWARD GOLDMAN)によって、コーチングをベースに開発された会議の方法論

です。

人のパフォーマンスを上げる効果的な会話の方法を研究し、システマチックな理論にまとめたのがスタートと言われています。

日本には、2001年頃から、ハワードさんから直接学んだ大橋禅太郎さんがライセンス契約を結び紹介し始めました。

その後、2006年からは、株式会社PlanDoSeeから独立した雨宮幸弘さんがサブライセンス契約を結び、中心となり、その他独立系のコーチたちとともに広めていったそうです。

すごい会議は、米国では、アップル、アメリカンエクスプレス、P&G、AOL、シスコシステムズなどのトップ企業で利用されていますし、日本では、ソフトバンク、資生堂、JR、PlanDoSeeなど、多くの企業が導入し成果を出しています。

2005年に発行されたこの本は知っている人も多いかもしれません。

実践編的な、もっと具体的な本も、2007年に発行されています。

すごい会議をやってみて思ったこと

今年から自社でもすごい会議を導入しており、現在で数ヶ月経験しました。

個人的には、このすごい会議の運営側(プロジェクトマネージャー)としての関わりであり、外部コーチと意思決定者(経営トップ)と一緒に、すごい会議の導入と運営成功を支援する立場としての関わりです。

また、同時に、経営トップチームだけでなく、各社各部門への導入もし始めたので、その際はすごい会議のコーチ(ファシリテーター)役としての関わり方も現在進行形で経験中です。

すごい会議のすごいところ

まだ少ない経験ですが、実際に成果につながっている実績もできましたし、すごい会議を導入する前とは会社が変わってきている感じを体感できているので、すごい会議のすごい!と思うところをまとめておこうと思います。

パッケージ化されていること

まず、ワークブックに細かくまとめられたパッケージ化の力はすごいと感じています。

すごい会議は、コーチングの手法が存分に盛り込まれた会議の進め方の手法が、ワークブック通りに進めていくだけで実現できるようになっています。

これは、ファシリテーターとして会議進行をする立場をやってみて、特に強く感じました。

もう少し具体的に2点挙げるとすると、一つ目は、手順の存在です。すごい会議は、

深い現状把握→合意された目標の設定→KPIとマイルストーンの設定→コミットメント(アクションプラン)の設定

という手順で進んでいきます。もっと言うと、コミットメントが決まって動き出したあとの進捗確認と軌道修正の方法までパッケージ化されています。

二つ目は、型の存在です。上記の各手順においてどのように考え、どのように発表・共有し、どのようにブラッシュアップしていくかという細かいところまで、会話の手法が「型」として示されています。

例えば、

  • 問題やひどい事実を共有する際は、「どのようにすれば〜だろうか?」という言葉に言い直す
  • 意見はいらない。提案/リクエスト/明確化のための質問のいずれかで発言する
  • 良い意見があれば、「よっ!」と反応を示す
  • すべての個人の意見は、まず書いてから発表することで場に出るようにする

などです。このような型を手順通りに進める中で、インストールすることができるようになっています。

これにより、会議の質とスピードが圧倒的に上がります。

一体感が醸成される

すごい会議の1日目のセッションの最後には、一番初めに参加者に考えてもらった会議への期待について、やってみてどうだったか?という問いに答えてもらうのですが、ほぼ全ての人が、期待が得られ、やる気になったと回答します。

この理由として、僕は一体感や当事者意識がキーワードだと感じています。

現状把握のパートでは普段言えない問題まで深く共有したり、他のパートでも提案やリクエストをガンガン行うので、それぞれのメンバーが何を考えているのか、どういう価値観を持っているのかが分かるため、チームとしての一体感が増します。

また、合意された目標(すごい会議では戦略的フォーカスと呼ぶ)のパートでは、全員の考えや意見を全部含めた上で目標設定をするので、与えられた目標ではなく、自分事の目標として前向きに取り組もうという気持ちになります。

さらに、その目標からブレイクダウンしたコミットメント(アクションプラン)まで全員で立てるので、よりイメージがつき、より当事者意識が醸成されるのではないかと感じています。

成果にすぐつながる

ちなみに、すごい会議をとりしきる団体「一般社団法人すごい会議」によると、すごい会議って結局なにしてくれるの?という質問に対しては、

  • 今まで解決できないと思っていた問題が解決します。
  • 経営幹部や社員の方達が活発に意見を出し、経営やプロジェクトに積極的に参加するようになります。
  • 会議の効率化がされ、無駄な会議がなくなります。

と回答されています。

実際うちの会社ではその通りになっていて、スタートして数ヶ月ですが、経営チームの雰囲気もさらに良くなりましたし、結果としても、いくつかの大きな成果につながっています。

しかも、今まで取り組んだことのないアクションができた上で、です。

すごい!

すごい会議の可能性

すごい会議はもちろん、人材開発における研修とかでもそうですが、こういうものは、その時一時的にすごい!と思えても意味がなく、日常に取り入れていくことが重要だと思っています。

その辺の仕組みまでパッケージ化されているので、すごい会議はすごいのですが、研修などでも取り入れられる学びポイントがあるなーと感じています。

また、すごい会議の型などは、すごい会議の中だけでなく、日常の会話の中で十分に使えるものだと思うので、日々の仕事(だけでなくプライベートも)へのインパクトも出せるようになるだろうなと考えています。

引き続き、自社のすごい会議に関わっていく中で、さらにどう生かしていくかを考え続けていきたいと思います!

では、また!

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