最近「フロー理論」について興味があり調べていて、学びが多かった記事があったのでメモ。提唱者のチクセントミハイ教授の講演記事でした。
参考:今後の働き方の鍵-チクセントミハイ博士のフローとは | Biz/Zine(無料会員登録が必要です)
チクセントミハイ教授とは
ミハイ・チクセントミハイ教授は、ポジティブ心理学の生みの親の一人であり、フロー理論の提唱者です。現在はクレアモント大学院大学教授を務め、創造性や幸福についての研究を行っている方です。
フロー理論とは
人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう
フロー理論でいう「フロー」状態とはどういうものなのか?というと、Wikipediaでは上記のように書かれてありました。
スポーツの世界では「ゾーン」に入った!という表現でよく言われるものと同じだそうです。ピークエクスペリエンス(ピーク経験)とも呼ばれています。
何かに没頭していて、パフォーマンスを最大限発揮できている状態ということですね。
よく下記の図で説明されています。要は、その行動がチャレンジング過ぎず、現状の自分のスキルとのバランス良いときに、フロー状態に入れるということです。
チャレンジング過ぎてスキルが追いついていないと不安になるし、スキルが十分すぎると退屈になってしまい、フローには入れなくなってしまいます。
(引用:今後の働き方の鍵-チクセントミハイ博士のフローとは | Biz/Zine)
フローを見極める6つのコツ
そんな「フロー」状態を見極めるための6つのコツが書かれてありましたのでメモしておきます。振り返るとスポーツしていたときに体験したあの感覚がフローだったのかーと分かりました!
- 限られた刺激に意識が集中する
- 意識と活動が融合する
- 失敗を恐れる気持ちから解放される
- 自意識(Self-Consciousness)が消えていく
- 時間の感覚が歪む
- 経験そのものが報酬になる(自己目的的:auto-telic)
ふむふむ。
以前、ゾーンについて脳科学的な知見をメモした(「ゾーンに入った」状態とは脳がどういう状態のこと?)でも、ゾーンとは「意識を司る楔前部(Precuneus)などが自動的に(無意識に)動く状態であり、注意力や思想が束縛されていない状態」ということだったので、上記で言ってる6つと非常に近いと思いました。
フローになると、時間の経過も空腹感も気にならなくなり、すべての意識はそのときの行動に集中している状態になるそうです。また、自分ができるとことやすべきことをコントロールできているため、成功を確信している状態になり、現在の行動自体が目的となり、達成の喜びを生むそうです。
フローになるために3つのコツ
ついでに、フローになるための3つのコツも書いてあったのでメモ。
1つめは、目の前の目標を持っていることだそうです。大きな目標は持っているものの、その瞬間は目の前のスモールステップにフォーカスして全力で取り組むことが大事なんだとか。
2つめは、行動へのフィードバックがすぐあるかどうか。なかなかフィードバックが得られにくい行動ならば、他者からもらうように仕組み化することで担保できるそうです。
最後は、チャレンジとスキルのバランスが取れていることです。これは理論上当たり前ではありますが、バランスが取れていることが難しい現実社会の中で、以下にちょうどよくバランスをとるかということを意識しなきゃいけないということですね。
では、また!