ECサイトのコンバージョンを上げるための心理学アプローチに関して、参考になるサイトがあったので、シェアしつつ、まとめてみました。
参考サイト↓
売れるECサイトはやっている!Web制作に使える行動心理学8つ | スマートフォン&モバイルEC事例ノウハウ集|モバイルファーストラボ
参考記事はこちら
行動心理学とは何か
上記の参考記事の中でも説明されてましたが、行動心理学とはなんなのか?ということについてまず解説してみたいと思います。
行動心理学とは心理学のひとつで、人間の心の働き(意識・認知など)を、その表出である行動を測ることで明らかにしようとしたものです。
犬とベルの条件反射の実験で有名なパブロフや、オペラント条件付けの実験で有名なスキナーなどが代表的な研究者です。
Webで使える行動心理学8つ+α
ECサイトでよく使われると言われている8つの行動心理学はこれらです。
- ウィンザー効果
- 認知的不協和
- カクテルパーティー効果
- ハロー効果
- アンカリング効果
- 権威への服従
- 希少性の法則
- 松竹梅商品の売り方
行動心理学というより、いろんな心理学のことも含まれてる気がしますが・・・。
詳細は参考サイトを見ていただくとして、他に思いついたものをプラスしてみます。
アイトラッキング
アイトラッキングとは、人の視線の動きのことです。広告の世界で、効果の高い媒体を作るために視線の研究がされていて、Zの法則やFの法則などが有名です。
目は口ほどにものを言うとかいいますし、心理学でもよく研究されてますからね。
Zの法則とは、文字どおり「Z」の字のように視線が動くことです。「左上、右上、左下、右下」の順に動くので、その動線上に見せたいコンテンツを配置すると良い、と言われています。
ただ、Zの法則は紙の広告媒体の研究から導き出されたようなので、WebについてはもうひとつのFの法則の方が当てはまるのかもしれません。
Fの法則の図↓
「F」の字のように、まずサイト上部を左から右に水平に視線移動し、その後、左側を上から下に少し下がってから、さらに左から右に水平移動した後、左側を下に移動するらしいです。
ザイオンス効果
「繰り返し効果」で、人は何かに何度も繰り返し接触することで、その対象に対する好意度や印象が上がるという効果です。営業などの分野でよく使われたりしますね。
ECサイトとかだと、メルマガやSNSを絡ませたりして、サイトへの接触頻度を高めようとするべきだということです。
ツァイガルニック効果
完成されたものより未完成の方が、記憶に残りやすいということ。
TVでよくある「続きはCMの後で」ってやつですね。Webだとティザーサイトとかはこの効果を狙ったものです。
バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な内容を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学現象のことです。
占い師とかはこれをテクニックとしてうまく使っていますもんね。
例えば、「あなたは何か重要な悩みを持っていますね?」とか、「あなたは何かを自分の環境を変えようと思っていますね?」とか。確かに誰にでも当てはまりそうなことだし、でもバーナム効果のことを知らなければ「なんで分かったんですか!?」となってしまいそう笑。
まとめ
こんな感じで、たくさんの心理学がWebの世界へ応用されているのは、心理学とWebとの間にかなりの親和性があって、心理学 ✕ Webのシナジー効果が高いからでしょうね。
Webはいろんなデータを測れるので、サイトのユーザーの心理分析に大いに役立てられるし、その分析結果からのフィードバックも柔軟に反映させやすいですからね。サイトを修正するだけでいいので。
結局は人ですから、心理学をどの世界にも取り入れていくことが大事なんだなと思ったわけです。
では、また!