CIAの秘密資料に恐ろしいことが書いてありました。現代の会社や組織に当てはまることが多そうな、サボタージュ(サボり)マニュアルです。このマニュアルに書いてあることが多い会社には組織をダメにしようとするスパイが潜んでいるのかもしれません。
CIAのサボり方マニュアル
少し前ですが、CIAの秘密資料が紹介されていると話題になっていました。
しかもその内容は「サボタージュの方法」について。
つまり、CIAのスパイとしてどこかの組織に忍び込んでいるときに、その組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、というマニュアルのことです。
知らない間に、組織を駄目にするという恐ろしいことをスパイは実行しているわけです。あーおそろし。
その内容は以下のようなものでした。
- 「注意深さ」を促す
- 可能な限り案件は委員会で検討
- 何事も指揮命令系統を厳格に守る
- 会社内での組織的位置付けにこだわる
- 前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
- 文書は細かな言葉尻にこだわる
- 重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
- 重要な業務があっても会議を実施する
- なるべくペーパーワークを増やす
- 業務の承認手続きをなるべく複雑にする
- 全ての規則を厳格に適用する
「あ、やばい!うちの会社もそうだ!」と思った人も多いのではないでしょうか。僕はけっこう危機感を覚えました……。
現代で言うと、上記のことが実行されてしまっている会社や組織は、生産性が低い(もしくは誰かによって低くさせられている)ということだからです。
サボり方マニュアルについて思うこと
特に気になった項目について考えてみます。
「注意深さ」を促す
スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
ということらしいです。確かに慎重に判断することが正しいという風潮もありますし、間違いでもないとは思うのですが、こんな変動的で不確実で複雑で曖昧な(VUCAな)時代だからこそ、判断ではなく決断をして前に進むことも必要かなと思います。
可能な限り案件は委員会で検討
委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
5人もいると決まるものも決まらなくなりますよね。会議の人数は少ないほうがいいです。
情報共有の会議であればまだしも、意思決定をする会議であれば、呼ばなくてもいい人は招集しないのが鉄則です。情報共有だけであれば、何らかのツールでシェアすればいいので会議さえしなくてもいいと思う。
会社内での組織的位置付けにこだわる
これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
規模が大きくなってくると、いろんなルールが必要にはなると思うので、一概には言えないですが、ただ、スピーディに物事を進めていくためにはやはり、上層部が勇気をもってエンパワーメント(権限委譲)していくのがよいと思います。
業務の承認手続きをなるべく複雑にする
1人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
などがその典型らしいですが、確かにこれは組織がダメになりそう。絶対減らせるし減らした方がいいと思いますね。最終承認までのルートが多すぎると、その間の人達は真剣に判断していないことが多いと思うので意味がないと感じます。
自分の会社でもみえない敵(スパイ)がサボタージュを仕掛けてきていないかを気にすることで、生産性の低下という良くない状況を生み出さないようがんばっていきたいと思いました。
では、また!