東大、マッキンゼー出身で慶応義塾大学で教鞭をとる高橋俊介さんのHRカンファレンス2014秋での基調講演の内容をまとめた雑誌を読んだのでメモ。人材育成企業認証制度なんてものがあるんですね。初めて知りました。
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人材育成企業認証制度とは
今回初めて知ったのですが、「人材育成企業認証制度」というものがあるんですね。
HRカンファレンス2014秋の基調講演の内容が書かれた雑誌を読んだのですが、高橋俊介さんの発表がまとめられたページで発見しました。
人材育成企業認証制度とは、
従業員が働きがいを感じ、スキルアップとキャリア形成を行うことができる人材育成に優れた企業を認証する制度
であり、
各企業が認証取得を目指し、積極的な人材育成の取組みを行うことにより、従業員が働きがいを感じ、スキルアップとキャリア形成を行うことができる雇用環境をつくり、「雇用の質の向上」を図る
ことが目的なんだそうです。
2013年11月にサービス産業が中心の沖縄県で、全国初で創設した制度です。
「若手人材の定着」と「直近1年間で解雇をしていないなどの労働条件と労働環境」の【働きやすさ】の審査と、5分野15項目の【働きがい】の審査によって認証を決定するようです。
人材育成企業認証制度の【働きがい】とは
【働きがい】の項目は以下の15つ。
1. ビジョンと人材像の実質化
- ビジョンと人材像の明確化
- 人材像に基づく採用・評価・登用
- ビジョンと人材像の浸透・共有
2. コミュニケーションを通じた人材育成
- コミュニケーションを通じた相互理解と支援
- フィードバックによる気づきを通じた能力開発
- 相互に学び支援し啓発し合う組織
3. 仕事を通じた人材育成
- 仕事及び必要能力の体系化・可視化と自身の能力水準の把握
- 仕事における背伸びを通じた能力開発と成長
- キャリアステップの提供による成長の継続
4. 職場育成機能を補完する人材育成投資
- 充分な初任者導入教育
- 職場では得られない特定スキル・基礎理論や教養の獲得機会
- 長期的視点の意図的なコア人材育成投資
5. 人・仕事・キャリアへの取組み姿勢の形成支援
- 個人に焦点を当てた人間尊重の風土と人への関心
- 気づきや腹落ちを通しての仕事観や仕事への取組み姿勢の形成
- 高い視線や広い視野を持ったキャリア自律の意識の形成
ちなみに、審査は定量評価(アンケート)と定性評価(社員と経営者へのインタビュー)で行われるみたいです。
まずは土台である5分野めの3つが大事だと思いました。その後に、4−3のコア人材育成投資が未来に向かっては必要だろうなーと感じます。
自社の人材育成(人材開発)のモデルづくりの参考にしようっと!
では、また!