nanapiなどのサービスを手がける株式会社nanapi代表のけんすうこと古川健介さんのブログがきっかけで、個人の成長と会社の成長について考えてみました。
「どっちが大事なのか?」……これは難しい問いですし、ポジションによってもその問いへの回答は違うよなーという感じです。
けんすうさんの場合
個人の成長と会社の成長のどっちが大事なのかという問いに対して、けんすう(古川健介さん)が言っていて、「なるほどなー」「確かになー」と共感したのは、こんな答えでした。
「メンバーにとって一番いいこと」と「会社にとって一番いいこと」は、どちらかが常に優先される、というものではなく、いつも悩みぬいて、ギリギリの状態で、決めていかないといけないんだろうなあ、ということです。
けんすうさんは経営者なので、その視点からこの問いについて考えられていたわけですが、従業員個人の成長をさせられないのは経営の責任であると深く理解しつつも、会社の成長のためにやらなければならないことも当然あるという現実の中で、いろいろ考えた結果、上記の答えにたどりついたようでした。
働いていると、こっちを取ればあっちは失う的なことが山ほどあるので、その中で都度、最適な答えを決断して(判断ではなく)、実行していくということをしなければならないからです。
現実は、どっちかというと「会社の成長」を優先するケースの方が多いんじゃないかという予想も書かれてありましたが、僕もそう思います。
MUST・CAN・WILLの輪
この話で思い出したのがよくある話ではありますが、MUST・CAN・WILLの輪についてです。
- WILL:やりたいこと
- CAN:できること
- MUST:やらなければならないこと
(出典:Lifehacker)
「やりたいこと(WILL)をやるためには、やらなければならないこと(MUST)をしっかりやる中で、できること(CAN)を増やしていき、3つの輪が重なる部分を大きくしていきましょう。」
という感じの文脈で、社会人への育成の場面等(主に若手向けが多い)でよく使われたりするフレームです。
(※説明の仕方によってメッセージはいかようにも変えられるものではあると思いますが)
このフレームで考えてみると、「会社の成長」はMUSTと近く、「個人の成長」はWILLと近く、CANというのはどっちにもあてはまるのかな、と思ったわけです。
CANは会社の成長のためのスキルであることもあれば、自分のWILLのためのものもあるはずなので。
そう考えると、「MUST」と「WILL」が一致していて、CANの輪がどんどん大きくなるということが、「個人の成長」と「会社の成長」の関係性として一番良いことなんだろうなと思いました。
WILLはあるのか?
ここで自分の仕事を振り返ってみたときに一つ思ったのは、そもそも「WILL」が無いと「MUST」との一致なんかありえないよなということです。
学生や社会人の人材開発等を通して思うのは、個人差はありますが、WILLが明確に無いと、MUSTをWILLと勘違いするケースもあるような気がするんですよね。
人生におけるWILL(志や壮大な夢みたいなもの?)を持つのは、人生経験をいろいろ積んでからということもあるでしょうから、学生や若手のころにはまだ決まってなくて当たり前なのかもしれないですが、都度その時点での、自分なりのWILLはあった方がいいんだろうなーとは思います。
そしたら、MUSTとWILLを一致させやすくなるので、少しでも「個人の成長」と「会社の成長」のズレを少なくすることができるだろうなと。
まとめ(まとまってないけど)
「個人の成長」と「会社の成長」との良い関係を実現するためには、経営側はどっちかが優先かを決めてしまわずに常に考え続け、決断するということが大事であり、かつ、従業員側は自分のWILLが何なのかを常に考えておくことが大事なんだということですかね。
うーん……取り留めもなく考えたことを書いただけなので、ロジック破綻してるかもしれない分かりにくいエントリになってしまいましたが、、、引き続き考えていきたい良い問いでした。
深い思考を導いてくれる「良い問い」を常に持っておくことは大事だなー。
では、また!