「共感」と脳科学の関係について勉強になったことがあったのでメモ。ミラーニューロンという神経細胞の一種が共感に関わっているようで、しかも、友達とカップルでは活性度合いが違うみたいです。こんにちは、164(@next164)です。
「共感」とミラーニューロン
「その意見には共感するよ」とか、「その思想は共感できます」とかのように日常でも「共感」という言葉は使いますが、その脳科学的な仕組みを学んだのでメモしておきます。
「共感」とは、他人の痛みを自分の痛みとして感じること
なんだそうです。
脳の中にあるミラーニューロンという神経細胞が脳科学的にはその働きを担うようで、例えば、実験で被験者の手に電気刺激を与えて「イタタッ!」となっているとき、それを見ているだけの人も、電気刺激を受けた人と同じ脳部位が活性化するそうです。
つまり、脳では同じ痛みを感じているということですね。
(ちなみに、正確に言うと「痛み」だけではなく、他の刺激でも同じです)
「共感」と哀れみ
おもしろかったのは、「共感」と「哀れみ」は違うということ。
「かわいそうに」と思ったときには、ミラーニューロンは働かず、同じ脳の部位は活性化しないみたいなんです。
「共感」と「哀れみ」は本質的に違うということですね。
これは、客観的かどうかということが関わってるのかなと感じました。NLP的に言うと、アソシエイト(主観的)な「痛み」と、ディソシエイト(客観的)な「哀れみ」では、脳の動きも変わってくるということなんでしょうか。興味深いです。
「共感」と親しさ
上記の実験対象を変えて行ったときの結果も非常に興味深かったです。
カップルで実験を行った場合、彼氏の手に電気刺激を与えたときの彼女の脳は激しく活性化するのに比べて、赤の他人の場合はほとんど反応しないようです。
つまり、関係の親しさが「共感」に影響を与えるというわけですね。
相手のことを分かろうとする信頼関係がなければ共感も生まれないということなので、よくビジネスの世界でも、NLPでも、まずはラポール(信頼関係)を築くことが大事だと言われているんだなと理解しました。
逆に言うと、共感力を上げようと思うと、他人とラポールを築く努力をすればいいということですねー。
では、また!