企画に役に立つ!慶應井庭准教授の「フューチャー・ランゲージ」とは

組織開発

慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の井庭准教授のチームでまた面白そうな研究をやってるようです。「フューチャー・ランゲージ」という未来ビジョンを言語化する方法論について。興味深い!こんにちは、164(@next164)です。

パターン・ランゲージとフューチャー・ランゲージ

井庭崇准教授のもともとの専門分野は「パターン・ランゲージ」と言って、過去の成功事例を言語化することで、普遍的な成功の共通パターンを浮き彫りにすることです。

そして、その「パターン・ランゲージ」と双子のような関係である、未来のビジョンを言語化するための「フューチャー・ランゲージ」の研究を最近はされているんですねー。

以前、企業内起業についての会社を超えたプロジェクトに参加していたときに、井庭准教授の「パターン・ランゲージ」が一つのアプローチ論として参考にされていたこともあり、非常に分かりやすく、おもしろい方法論なので、興味を持っていました。

今回の「フューチャー・ランゲージ」もおもしろそうです。

「今ないもの」を「今ある言葉」で語れるようにしたいという考え方がなんか好きです。

例えば、「自動車」は、昔、「馬なし馬車」としか呼ばれていなかったが、未来生まれるものを言葉から先に生み出すことで、考えていけるんじゃないかということなんでしょうね。うん、なんかカッコイイぞ。

フューチャー・ランゲージの作り方

未来ビジョンを言語化する、といっても、何をするの?ということになると思うのですが、研究成果の発表をまとめた記事によるとかなり具体的に動いているようです。

例えば、UDS(Urban Design System)という住宅などのデザインをする会社は「フューチャー・ランゲージ」のワークショップを通して生まれたアイデアで、デザインをしていたりします。

例えば、上司からの圧力が無いというコンセプトの「非圧力カフェ」(写真上)や、大きなテーブルのある「ビッグ板(バン)」(写真下)など。

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あとは「雑念ホイホイ」という一人で集中できるスペースの設計などもやったそうです。

「フューチャー・ランゲージ」はコンセプトメイクにいいんでしょうねー。過去の経験に縛られがちな企画仕事とかに使えそうです。

ちゃんと、それらの言葉を生み出すための手法も考えられていて、「フューチャー・ランゲージ」を形成する「フューチャー・ワード」を生み出すための「フューチャー・マイニング」というプロセスが考えられています。

ポストイットを使って、以下の7つのプロセスを経ると(約3時間ほどのワークショップ)、「フューチャー・ワード」が各グループで15〜20個くらいできるようです。

  1. 最初に、理想の「未来イメージ」を黄色のポストイットに書き出し、上に貼る
  2. 次に、現状の「問題・悩み」を青いポストイットに書き出し、下に貼る
  3. 「問題・悩み」をグルーピングする
  4. 「未来イメージ」をグルーピングする
  5. 「問題・悩み」と、それが解決すると訪れる「未来イメージ」を線でつなぐ
  6. どうすれば「問題・悩み」が解決されて「未来イメージ」が実現できるかの「手段・方法」を考え、緑のポストイットで線上に貼る
  7. 重要な「手段・方法」に名前を付け、ピンクのポストイットで貼る

このワークショップ面白そうなのでやってみたいです。調べてみよう。

※詳しい記事はこちら(全部読むには無料登録が要ります)
→ 未来を語る、未来の言葉「フューチャー・ランゲージ」

では、また!

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