日本の識者二人(酒井穣氏、藤原和博氏)のインタビュー記事が僕の中でつながって、非常に学びがあったのでまとめました。10年後やもっと先の2030年の未来はどうなるか、またそこに向けてどうすべきかという話です。こんにちは、164(@next164)です。
未来は脱中心化の流れ
株式会社BOLBOPの代表取締役CEO、酒井穣氏が曰く、世界の変化は非連続なので読みきれないが、「脱中心化」が起こることは間違いないだろうということでした。
歴史上、集中と分散はさまざまなスケールで繰り返されていて、今はちょうど室町時代の応仁の乱によって京都一極集中が終わったように、これからは分散の時代が来るはずだという予想です。「脱東京」「脱マスコミ」「脱組織(個人の時代)」などが起こり、人が機能的に扱われるのではなく、尊厳を取り戻していく時代になるであろうと言っています。
脱中心化の原因としては、テクノロジーの発展が一番大きいとのことでした。「自動翻訳機」が開発されて言葉の壁が無くなるかもしれないし、Google Glassのようなウェアラブルデバイスの普及で今よりもっと場所の壁が無くなるであろうと。
脱中心化の未来に向かうために準備すべきこと
酒井穣氏の言葉を引用すると、これからの時代は「優れた価値を生み出せる人がモテる時代」です。優れたものを多く消費する人ではなく、生み出す人です。
優れたサービスを生み出すための課題解決力の高いチームを作ることができる、周りを明るく出来たり、周りから好かれる「良い人がモテる時代」であるとも言っています。
そうなるために必要なことは、「群れのルール」というキーワードを意識し、認識し、考え、決断するということ。
より偏差値の高い大学や人気ランキング上位の会社に入ろうとすること、出世を目指したり、流行を追いかけたり、ブランド品を買うこと、などなど、そういったことはすべて自分で決断を下しているのではなく、群れのルールに従って動いているだけかもしれないという認識を持つことからはじめましょうということですね。
人生の希少化・複線化
脱中心化の時代に向けて、群れルールを超えて豊かに生きていくために、別のインタビューですが、元リクルート、元東京都初の民間人校長の藤原和博氏の言ってることが良かったです。
それは、「人生の希少化・複線化」というキーワードです。
インタビューでは、日本人の時給の話から始まり(サラリーマンは2,000円〜5,000円くらいらしいです)、1時間の労働の付加価値の話から、レアな人材になって付加価値を高める重要性を説いています。
そのためには、まず、今の環境(仕事など)で100分の1の人材になることから始めるべきなんだとか。約1万時間練習すれば100人に1人のレベルにはなれるので、1日8時間、年間200日だとしたら6年の計算でいけるらしいです。
しかし、
人生の希少化を実現するには
レアな人材になり、人生の希少化を実現するためには次のステップが重要で、要は100分の1を1万分の1にするためにどうするか!ということなんですが、その答えは、100分の1の分野を複数持ち、それらをかけ算することです。1万分の1を一つの分野で突き詰めるのは非常に難しいけれども、100分の1の分野を2つかけ算しても1万分の1は実現できますよね、ということです。
藤原和博氏でいうと、リクルートで営業とプレゼン技術で100分の1になり、27歳からマネジメントを覚えて1万分の1にレア度を高め、47歳のときには中学校の民間校長という新たな分野でさらにかけ算した、というような感じです。
特に第3分野は、最初と2つめの分野から遠いものが良いと言っています。3分野を頂点とした三角形の面積が大きくなるようなものを選ぶとレア度がより高まるイメージですね。
人生の複線化を意識する
仕事という世界の中で複数の分野を待ち、「人生の希少化」を進めることと同様に重要だと藤原和博氏が言っているのが、「人生の複線化」です。要は、仕事という一本の単線ではなく、自分が属すコミュニティを複数に増やしておくべきということです。
前述の酒井穣氏が言っていた「群れのルール」を意識して外れてみること、と同じようなメッセージを感じました。固定概念や現状にまみれたらだめということでしょうね。
根拠はよくわかりませんが、目安としては30代で2本、40代で4本、50歳を迎えるころには5本くらいの道が本線(仕事)以外にあるとよいらしいです。
最後に、やるべきことリスト!的なまとめも載っていたので掲載しときます。
いまの自分の価値を知る
- 時給を計算してみる
- 自分の時給が日本全体でどの位置かを知る
- 現在の仕事で100分の1の人になる
付加価値をつける
- 昔好きだったことを再開する
- 複数のコミュニティに参加する
- 利益を求めない活動をする
- 現在の仕事以外の分野で100分の1の人を目指す
レアな人になる
- 100分の1×100分の1で1万分の1の人を目指す
- かけ算する分野を3つ、4つと増やしていく
- 新しい分野に10年計画で1万時間かける
以下の参考記事もぜひお読みください。
参考1:「群れのルール」から外れることが、課題解決能力を磨く第一歩です
参考2:自分の価値をかけ算して「レアな人材」になれ 2014年、絶対やるべきことリスト[2]
では、また!