世の中には企業をランク付けする色んな○○ランキングがあります。就職人気企業ランキングやブランド力のランキング「Best Global Brands」や働きがいのある会社ランキングなどなど。そんな企業ランキング市場に新しい「善い会社」ランキングというものが追加されたようです。
参考:日本企業は何社ランクイン?Best Global Brands 2014のNO.1はApple社
「善い会社」ランキングとは
この「善い会社」ランキングは、日経ビジネス社が発表したものです。上場企業3,800社を対象にして、独自の基準でランク付けしたようです。
「良い会社」ではなく、あえて「善い会社」ランキングとしているのは、業績が良いだけでなく、道理にかなっている会社という意味を込めたかったからなんだとか。
何が「善い会社」なのか
では何を持って「善い会社」なの?という疑問が簡単に浮かんできますが、それは日経ビジネスが定めた下記4つの基準の総合点によってきまります。
- 顧客満足(営業利益率)
- 従業員満足(従業員増減率+増減数)
- 国や地方への貢献(法人税額)
- 株主への貢献(株価変動率)
また、10年という長いスパンをみて分析・評価しているところが特徴的で、2008年の「100年に一度の金融危機(リーマンショック)」と、2011年に発生した「1000年に一度の大震災(東日本大震災)」を乗り越え復活した企業は、持続成長力が高く、「善い会社」に近づくと考えているようです。
従業員を減らしたり、下請けに無理なコストダウンを強いたり、設備投資など長期的な投資をせずに一時的に業績をあげる会社は評価しないという意志がみえますね。
営業利益率は10年の平均値で配点は40点。法人納税額は10年の合計、従業員増減と株価変動率は直近と10年前の比較で、それぞれ20点の配点だそうです。
4つの基準は様々な識者への「善い会社」とは?というヒアリングを重ねながら決めていったようですが、顧客・従業員・国や地方・株主と、色んなステークホルダーを向いていて、総合的だけど分かりやすい、良い指標なのかなと思いました。
「善い会社」ランキングTOP10
上記の基準で選ばれた、2015年「善い会社」ランキングの上位10社は下記の通りです。
1 | ソフトバンク | 70.7 |
---|---|---|
2 | ファーストリテイリング | 65.4 |
3 | キーエンス | 65.2 |
4 | ファナック | 63.9 |
5 | ヤフー | 63.5 |
6 | イオンモール | 62.4 |
7 | 楽天 | 61.9 |
8 | マニー | 60.2 |
9 | 日本たばこ産業 | 59.8 |
10 | 武田薬品工業 | 59.7 |
※11社以降はこちら→初公開、「善い会社」ランキング:日経ビジネスオンライン
そうそうたる企業ばかりですね。ファーストリテイリングは従業員満足(従業員増減率+増減数)が、キーエンスは顧客満足(営業利益率)が高そうなイメージがあります。ソフトバンクはなんだろう……まぁ全部なんでしょうけど。
株式会社マニー(MANI, INC.)だけ知らなかったですが、医科と歯科の医療機器メーカーらしいです。
「善い会社」ランキングに取り上げられるように、ランキング上位にいけるように、今はまだまだですが、精進していかねば!と思いました。
では、また!