6年後も今の会社で働いている?新卒へのアンケート結果いろいろ

人材開発

2020年まで働くかどうか?の質問に答えた2014年4月入社の新社会人のアンケート結果を知ったのでシェアします。なんと「6年後(2020年)まで今の会社で働いていると思いますか?」の質問に対する回答は・・・。ジェイックの調査で516人(166社)がマークシート形式で回答した結果です。こんにちは、164(@next164)です。

2020年東京オリンピック世代

2013年9月に東京オリンピック開催が決定しましたが、今年の4月その決定後初の新卒社員たちが社会への一歩を踏み出しました。彼らは2020年の東京オリンピックのときには、ちょうど20代後半から30歳になるくらいの年齢になっています。バリバリ仕事をしている年齢だと思うので、2020年の一つの中心世代となるのかな、と。

そんな彼らがどんなキャリアを考えているのか、どういう未来像を持っているのか、そしてそれをそれぞれの企業はどう育んで行くべきか、などを最近考えています。

そんな中で、この4月入社の新卒社員たちを対象にしたアンケート調査をジェイックが実施していて、その結果を公開していたので興味深く読ませてもらいました。

2020年(6年後)をキーワードにした質問

6年後というキーワードでは、3つの質問があったようです。

6年後の働く自分像

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社会貢献できる仕事が37%で1位です。平凡に日常を過ごしているが13%もいるのはなんだか残念な気がしましたが、そんなもんなんですかね・・・。また、意外とグローバルな働き方を希望する人(7%)も少ないんだなと思いました。

6年後までに優先的に身につけたい力

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別のアンケートで、望む上司は「人間的に信頼できるかどうか」という結果もあるように、自分自身も信頼できる人間性を身につけよう(69%)と思っているんですね。プレゼンテーション力も約半数(49%)が望んでいたりと高いです。

根回し力を42%も望んでるっていうのは少しびっくりしました。僕が新卒社員のときは「根回し」という言葉自体を知らなかったですけど・・・笑。

また、語学力を高めたいという希望は24%もあるにもかかわらず、先の質問で7%しか海外で働く希望が無いというのは、語学力と海外赴任を別物として考えているということでしょうかね。

6年後も今の会社で働いていると思いますか?

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この結果は個人的には衝撃でした。

新卒社員のうち、6年後も同じ会社にいると思っているのは69%という結果です(※「強くそう思う」+「そう思う」の結果)。反対に「そう思わない」系は8%なので、圧倒的な差です。これだけでは安定志向とは言い切れないですが、69%ってのは多いなーとなんとなく思っちゃいます。

というわけで、約7割の新卒社員は2020年の東京オリンピックを今回入社した会社でむかえるということになります。オリンピックを一つの時代の大きなポイントとしてとらえた場合、それまでの6年間のキャリアをどう目標設定して逆算して行動していくか、ですね。大事なのは。

ちなみに、以前は3年で3割が辞めると言われていたのに変わってきたんでしょうか。※もちろんこの3年3割ってのは結果論なので見るポイントは少し違いますけれども。

「各企業は今後、新入社員の安定志向と成長意欲をうまく両立させて会社へ長く貢献してもらうために、入社後の働き方や活躍のロールモデルを明確に示し、成長を促す指導ノウハウを蓄積していく必要性がますます高まっている」(ジェイック)

というコメントにもあるように、会社として社員のキャリアや育成方針・手段をいろいろ考えないといけない時代がきてるなと感じます。

その他の質問「会社の上司に期待する関わり方」

上司に期待する関わり方、という気になる質問ですが、回答結果はこのようなものでした。

Mini1398775188(出典:ジェイック)

「ダメなことはきっちり指摘して欲しい」という希望が60%あるのは少し以外でした。叱られるのに慣れていないという部分もあるのかなと思ってましたので。ただ、上司の指摘の仕方(指摘力)はポイントでしょうね。こういう意識はあるからって、ただ感情的に叱って良いということではないですから。

また、「どんどん成長させて欲しい」(47%)、「指示は具体的に出してほしい」(35%)、「仕事は丁寧に教えてほしい」(26%)といった項目が上位にきてるので、ジェイックは「上司や先輩の背中を見ながら“自ら学ぶ”のではなく、教科書やマニュアルといった“フレームワークに沿って仕事を教えてもらう”という受け身での成長に慣れている」とコメントしているようです。

確かに、主体性は重要なので、バランスを考えて教育していかないといけないと、この結果をみて改めて感じました。

もちろん、このアンケートの対象の属性をもう少し細かく知る必要もあると思いますが、間違いなく一つの参考にはなると思うので、いろいろ考えてみたいと思います。

参考1:新入社員に聞く、6年後も今の会社で働いていますか? – Business Media 誠 
参考2:新入社員が“一緒に働きたくない”上司とは? – Business Media 誠

では、また!

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