最近知ったのですが、「徳川綱吉の悪法」と教わった生類憐れみの令が、評価が180度チェンジして、良法として教科書などに載ってるらしい。
生類憐れみの令とは
その名前のひとつの法令があったわけではなく、
江戸時代の元禄期に出された多数のお触れ(法令)のこと。犬が有名だが猫や鳥、魚類・貝類・虫類などの生き物、
さらには人間の幼児や老人など、生きとし生けるものを殺すな
という法令。(Wikipediaより)
一般的に、 「やりすぎな悪法」「天下の悪法」として言われていて、制定した第5大将軍の徳川綱吉はバカ、みたいな認識を僕も持ってました。
・・・だって、そう習ったんだもん。
- たんなる犬好きだったから、こんな法を作ったとか。
- 法令によって罰せられた被害者は何千、何万、何十万といる、とか。
- 綱吉の死後、生類憐れみの令はすぐに撤廃されたとか。
かなり悪法の根拠となるエピソードも情報がありましたし、なにも疑わず、綱吉はバカなんだな。と思ってました。
しかし、最近の江戸時代研究の中で、見直され、ひいては教科書の改変につながっていったようですね。
最近の生類憐れみの令
生類憐みの令の目的は、綱吉の時代にはまだ残っていた戦国時代の荒々しい風潮を一掃することであった」と考えられているようで、これが見直し論の根拠になってるようです。
実は、平和な世を作った良法だったのではないかということですね。
(実は偉い人だったw?)
問題だと思うこと
まぁ、いいんですよ。歴史は解釈ですから。
もっと言うと過去はすべて解釈(意味付け)ですからね。
ただ、ちょっと問題だなーと思うのは、今後の教育をうける子供達は、180度違う教育を受けるということです。
今の大人達はみんな、徳川綱吉はバカ(シンプルに言ってるだけですw)と思ってるわけですから、子供との綱吉の話したとき、話が合わなさすぎてびっくりするかもしれないですね。
もし教えるなら、過去の解釈を踏まえ、どういうきっかけで見直され、結果今の評価はこうである。と伝えてほしいものです。
時間の都合やら優先順位などもあると思うので、全部は無理かもしれないけど、背景や歴史(たんなる歴史じゃなく、綱吉の評価の歴史ね)をきちんと伝えることが重要だよなーと思います。
そんなことをふと思った、ニュースでした。